光
La Corte Segretaの照明:ケルビン、調光、まぶしさを避けながら温かな雰囲気をつくる選択。
要点
ケルビンは光の色を表します。明るさを測る単位ではありません。
作業場所の4,000 Kという選択は、客席とは異なる用途に応えるものです。
テーブル6と7から見える二つのスポットライトには、専用に作った部品で調整を加えました。
CasteauのLa Corte Segretaでは、照明もお客様を迎える営みの一部です。すべての電球を、出す光、色、店内での位置によって選びました。目指すのは、包み込むような温かい雰囲気と、作業場所の見やすさ、そして食卓にいる人の快適さへの、絶えない心配りです。
光の色を知る
2,700 Kや4,000 Kといった値は、光の色温度を示します。Kはケルビンの意味です。表すのは色合いであり、電球が放つ熱や、光の強さではありません。
2,700〜2,800 Kほどの低い値では、金色がかった温かい白になります。3,700〜4,000 Kに向かって上がると、金色の印象が薄れ、より中間的な白になります。ただし、同じ色温度の照明でも、光の強さや向きによって、照らし方は大きく変わります。
やわらかい光と、硬めの光も区別する必要があります。硬い光は、一般に、輪郭のはっきりした影をつくります。この効果は光源と拡散の仕方によるもので、ケルビンの数値だけからはわかりません。
それぞれの場所に合わせる照明
作業場所:4,000 K。下準備の作業を支えるため、中間的な白と、より直接的で、硬めの光を選びました。
客席:2,800〜3,700 K。照明の場所によって、温かい光と、金色が弱い白を組み合わせます。すべてを同じ光にするのではなく、全体で温かな雰囲気をつくるように考えています。
屋外:2,700 K。壁付け照明を6灯設置しました。温かい光が、扉をくぐる前から、お客様を迎えます。
これらの値は、La Corte Segretaが選んだ機材の仕様です。光源の色を表しており、各テーブルや作業台に届く光の量を測ったものではありません。
スポットライト、壁付け照明、シャンデリア:それぞれの役割
照明には、スポットライト、壁付け照明、シャンデリアがあります。スポットライトは、決まった場所に光を向けます。壁付け照明は、壁に固定します。シャンデリアは、空間に吊り下げられ、見た目の個性も担います。
異なる照明器具で光の点を配置し、場所ごとの雰囲気をつくります。位置は、電球と同じくらい重要です。光源をよく選んでも、向きが悪ければ、座った人の妨げになることがあります。
光の強さを変えられるLED
私たちの照明は、すべて調光できるLEDです。つまり、光の強さを調整できます。一部の電球は個別に調整できるので、全体の雰囲気を変えずに、一か所の光を整えられます。
調光とは、光を強くしたり、弱くしたりすることです。それが必ず色の変化を意味するわけではありません。調光可能なLEDを暗くしても、必ず金色が強くなるとは限りません。
調整の目的は、客席のバランスを細かく整えることです。心地よい光の存在を保ち、テーブルを楽に見られるようにし、一か所が過度に視線を引かないようにします。
お客様の席から、まぶしさを避ける
私たちの意図は明確です。光は、お客様に寄り添い、まぶしく感じさせないものであること。各電球の位置は、その場所にいる人を基準に考えます。立ったときには心地よい光が、向かいに座ると、気になることがあります。
この心配りから、具体的な調整を行いました。テーブル6と7の席から、二つのスポットライトが直接見え、座ったお客様がまぶしく感じる可能性がありました。そこで、専用に製作した部品を使い、そのスポットライトを改良して、見え方の不快感を減らしました。調整の基準は、テーブルからの視点でした。
快適さは、全体の明るさだけでは決まりません。視野に直接入る光源や、表面に映る反射は、全体がやわらかな客席でも、気になることがあります。そのため、向きや明暗の差にも、調光と同じくらい注意を払います。
入口と廊下が、奥行きをつくる
入口と廊下は、意図的に、より明るくしています。客席から見て、これらの明るい場所が視覚の手がかりになり、空間の先へと視線を導きます。そうして、奥行きを感じられるようにしています。
客席は、どこも均一に照らされた一つの空間ではありません。より明るい場所と、よりやわらかな場所が、全体の構成に加わります。そのバランスの中でも、動線がわかりやすく、心地よく迎えられることを大切にします。
イタリア・ルネサンスから受けた着想
人を迎え、場所を構成する方法を考える上で、二つの著作が着想を与えてくれました。Dello scalco(Giovanni Battista Rossetti)と、Tutte l’opere d’architettura et prospetiva(Sebastiano Serlio)です。
1584年、フェラーラで出版されたDello scalcoは、大きな家で食卓やサービス、宴席を取り仕切るscalcoの役割を扱います。私たちは、人を迎えることを、細部が連携する全体として考えるための着想を、そこに見いだします。
Serlioの著作は、建築、遠近法、空間の構成を扱います。第2巻では、舞台とその照明にも触れています。この考察が、視点、明暗の差、奥行きへの、私たちの関心を育てました。
私たちの照明は、その現代的な解釈です。このアーカイブで説明する色温度、LED、調整は、現在のLa Corte Segretaが選んだものです。
La Corte Segretaでの実践
チームが確認する際のよい基準は、お客様の位置から客席を見ることです。配置変更や調光の後は、座った人の目の高さで、特にテーブル6と7の席から、光を確認する必要があります。
気になる光があれば、原因の光源や反射を見つけます。個別調整が可能なら、その場所に絞った修正ができます。照明器具そのものを変更する場合は、設置を担当する人が行います。
電球を交換するときは、その場所に決めた色温度と、調光との適合性を保つ必要があります。「LED」と書かれているだけでは、同じ結果を再現できません。
目指すのは、温かく、包み込むような雰囲気です。作業場所は見やすく、入口と廊下が奥行きを与え、各テーブルの快適さに配慮した光があることを大切にします。
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